11月29日不適切な党員登録をめぐる疑惑について釈明の記者会見を開いた自民党衆議院富山1区選出の田畑裕明議員。記者会見を検証します。2つ目の焦点は企業献金を党費に充てていた疑いです。(前後編の後編)

焦点(2)企業献金を党費のあてていたのか

音声データの中で支援企業からの献金を党費として預かった解釈だったと発言していた田畑議員。

企業献金は田畑議員の支援企業でつくる後援会が年会費名目で募り、振り込み先は田畑議員が代表を務める政治団体、自民党富山県第一選挙区支部となっていました。

第一選挙区支部の収支報告書を見ると、支援企業からの献金が「寄付」として収入に計上されていましたが支出に「党費」の記載はなく、専門家は政治資金規正法違反の虚偽記入や不記載を指摘していました。

自民党衆議院議員 田畑裕明議員
「まず私を支援する企業からいただきました富山県第1選挙区支部への寄付金を党費にあてていたのではないかとの点でございますが、そのような事実はございません。したがいまして、第1選挙区支部の収支報告書に不記載や虚偽記載はございません」

毛田千代丸キャスター
「音声データの中では田畑議員、企業献金を党費に充てていたと。そして『皆さん方がお金を出しておらんがだけど、会社から預かったのは党費として預かったっていう解釈で党費として納めとったわけです』と。これまさに党費の原資が企業献金であることを明確におっしゃっています。親族ではなくてご自身で党費を支払ったのではありませんか」

田畑裕明議員
「その事実はございません」

記者
「改めてそのときになぜ、党費にあてていたという説明になってしまったか」

田畑議員
「はい、まあ非常に私の相手の学生時代からの旧知の仲である支援者に対してですね、気安さもあり、非常に慌てた心境の中でお話をしてしまったことは極めて軽率であったというふうに反省をしております」