次世代の輸送手段として注目されている「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す岡山県倉敷市の団体が、新たに導入した大型貨物機の試験飛行を岡山市南区の岡南飛行場で行いました。
「テイクオフです」

「空飛ぶクルマ」が飛び立ちました。事前に入力したプログラムに従って、滑走路から50メートル上空でパイロット無しの自動運転です。5分かけて往復約1キロを無事に飛びました。
(MASC 坂ノ上博史事務局長)
「日本国内、そして中国以外の海外でも初めての飛行ということになりましたので、そういった意味でもまず初回のフライトを成功させたという風に考えております」
試験飛行を行ったのは中国とドイツの合弁会社・オートフライト社製の空飛ぶクルマ「V2000CG」です。瀬戸内エリアを拠点に航空宇宙産業の発展に取り組む団体MASCが、現在2台所有している2人乗りの小型機に続いて新たに導入したもので、350キロの物資が搭載できる貨物専用の大型機です。

(榎崎朱子記者)
「無事に試験飛行が終わったこちらの機体、きょうは無人でしたが、今後は物を載せての実験も行われるということです」
(MASC 坂ノ上博史事務局長)
「海外の実績では、250キロメートル飛行実績があるという機体でございます。その距離を飛んだら瀬戸内海の島々、あるいは中山間の地域、いろんな地域に“物流”、ものを届けるという観点で活用が広がるんじゃないかと」
MASCは今後も試験飛行を繰り返し、2028年度までに空飛ぶクルマの事業化を目指す考えです。














