ラリードライバー語る“時速194キロ”「ブレーキを踏もうがハンドルを切ろうが、言うこときかない」

この映像は、早送りで再現した事故現場を時速194キロで走る映像。

現役のラリードライバーは…

ラリードライバー 新井敏弘さん
「一般の車両は(時速)100キロを超えた時点で、一般道だと跳ねたり飛んだりしてしまう。タイヤが接地していないので、ブレーキを踏もうがハンドルを切ろうが、全然言うことはきかないと思う」

194キロで走行した際の視野については・・・

ラリードライバー 新井敏弘さん
どんどん(視野が)狭くなって、このくらいの感じでしか見えていない。車や人がどこから出てくるかわからない状態で、その速度を出すのはすごく怖い」

この事故で争点となったのは、最長で懲役20年の「危険運転致死」か、懲役7年の「過失運転致死」の罪、どちらに該当するかでした。

大分地検は当初、より刑が軽い「過失運転致死」の罪で男を起訴しました。

小柳さんの姉・長文恵さん
「こんな速度じゃなければ、あのような悲惨な事故にはならなかったと思うし、これは何としてでも危険運転(致死罪)に」

遺族らは起訴内容の変更を求め署名活動を行い、2万8000人分を集めて提出。大分地検は2年前、刑罰の重い「危険運転致死」の罪に切り替えて起訴しました。

11月に始まった裁判。弁護側は「車は直進走行し、制御できていた」などと”過失運転”の適用を求め、”危険運転”と主張する検察側と対立しました。

なぜ194キロものスピードを出したのか、被告人質問で男は…

被告の男
加速する感覚を楽しんでいた

28日の判決で、裁判長は「ハンドルやブレーキのわずかなミスによって、事故を起こす危険性が認められる速度といえる」として、「危険運転」に当たると判断しました。

一方、検察側が「車の通行を妨害する目的があった」と主張した部分については認めず、懲役8年の判決を言い渡しました。

判決を受けて遺族は…

小柳さんの姉・長文恵さん
「今後、抑止にならなければいけない点では、量刑はこれでいいのかと。署名活動をして訴因変更をしなければというような、遺族が家族を失った悲しみ以上にまた苦しい思いをする、そういったことのない裁判になっていかなければならないと思う」

「危険運転」の適用をめぐっては、当初、「過失」とみなされるケースが相次いでいて、法務省の有識者検討会が数値の基準を設けることなどを提案しています。