今多くの人の結婚のきっかけになっているという「マッチングアプリ」。それを悪用して誘い出し、高額な飲食代を請求する“ぼったくり行為”が増えています。

マッチングアプリ悪用 “ぼったくり” 令和の“出会いの場”1位

良原安美キャスター:
こども家庭庁の調べによりますと、既婚者の25%以上が、マッチングアプリで結婚相手と出会ったそうです。

【結婚相手 出会いのきっかけは?】
マッチングアプリ:25.1%
・職場・仕事関係:20.5%
・学校:9.9%
(こども家庭庁 2024年7月 40歳未満の既婚者<直近5年間で結婚>2000人に調査)

一方で、そのマッチングアプリをきっかけに“ぼったくり”の被害にあってしまったという方も増えています。

【20代男性 池袋の店で“ぼったくり行為”に】
・マッチングアプリで出会った女性と初デート
・女性から「先輩のおすすめのお店」というバーへ連れていかれ計54万円を支払うことに
男性「普通そんなのありえないでしょっていうことが、その場にいると考えが至らなくなり、顔が真っ白になってしまった

【30代男性】
・20代女性とアプリで知り合う
・女性行きつけのバーへ連れられショットの酒約60杯注文、約30万円支払うことに
・店に誘導した女性に対し“支払いが済むまで不信感はなかった”
→男性は店員に連れられ現金を下ろしに行くも、女性も「友人からお金が借りられる」と“支払いの意思”を示す。しかし戻ってくることはなかった
男性「今思えば入店した時点で“ヤバい”と感じた。30~40人程入る店内に客はゼロ。『団体客が帰ったばかり』と説明されたが…」

「おかしいな」と気づくことはできないのでしょうか。

“ぼったくり被害”の相談に応じる青島克行弁護士によりますと「(ここは“ぼったくり店”だ)と気づくのは相談者のほぼ全員、支払い後、時間が経ってから「アプリで出会った女性と一緒に飲む。それ以上の認識に至らない」といいます。

ホラン千秋キャスター:
気分も高揚しているし、初めて会う方なので緊張もしていたと思います。正常な判断が出来ずに仕方がないという状況ですね。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
お酒も飲んでいますし、「まさか自分が被害に遭うなんて」という思いもあるでしょう。気づくのが難しいですね。マッチングアプリ利用率が上がっている今だからこそ、誰でも登録できるようなものではなく、きちんとしたアプリを使うことが大事だと思います。