現金の取り扱いが増える年末年始を前に、岩手県一関市の郵便局で27日、強盗事件の発生に備えた訓練が行われました。
この訓練は、地域の金融機関などでつくる一関地区金融機関防犯協会の要請を受けて警察が行ったもので、市内23の金融機関から27人が参加しました。
訓練は、拳銃を持った男が窓口で現金を奪い、車で逃走するという想定で行われました。
訓練に参加した人たちは、男を刺激しないように冷静に対応し、逃走後は、カラーボールを投げたり車のナンバーを撮影したりする一連の流れを確認していました。
県内では11月、北上市や二戸市のコンビニエンスストアで強盗事件や強盗未遂事件が発生していて、警察が金融機関や店舗に注意を呼びかけています。
(一関警察署 生活安全課 吉田直樹課長)
「装備資機材の点検、動作確認。防犯カメラがちゃんと作動しているかどうか、そういったところを日頃準備して頂ければと思います」
(一関郵便局 窓口営業部 曽根基主任)
「あっという間だった部分はあるので、日頃からの各自の勉強や会社の研修などで防犯の意識をしっかり持っていくことが大事かなと思いました」
訓練に参加した人たちは万が一の事態に備えて、対応の手順を覚えておくことの重要性を再確認していました。