各地で台風による甚大な被害が起きるなか、警察署が使用不能になった場合を想定した「警察」と「電力会社」の復旧訓練が青森県野辺地町で行われました。
訓練は、県警察本部と東北電力が交わした災害協定に基づき実施され、26日は台風による停電で野辺地署の機能が失われ、公民館に警察の機能を移す実際の手順に沿って30人の参加者が訓練にあたりました。
訓練では、倒れて道をふさいだ電柱を警察から要請を受けた作業員が、クレーンを使って撤去しました。
その後、機材などが置かれるエアーテントが設置されて拠点が整備されると、停電などを復旧する際に使われる電源車によって停電解消が図られました。
この電源車は、コンパクトな構造で狭い道を通ることができ、実際の災害現場でも活躍しています。
東北電力ネットワーク 高内充洋 所長
「公的機関、公益企業が相互に連携して協力して対応するのは、県民のみなさんの安心安全に非常に重要な意味があると考えます。これからも地域のために災害の対応力強化をはかっていきたいと考えています」
野辺地警察署 奈良宗典 署長
「陸奥湾でも地震が最近続いていますので、地震を想定した訓練も今後は考えていきたい」
警察と東北電力は、今後も連携を深めながら防災体制を強化したいとしています。














