党員になった覚えがない男性に自民党総裁選の投票用紙が届いた問題で、田畑裕明議員の事務所が富山市連に「ある会社の社長が無断で党員登録し、党費も支払っていた」と説明していたことが分かりました。社長が亡くなってからは関係者が党費を払い続けていたとしていますが、田畑議員が音声データの中で支援者に持ちかけた口裏合わせの内容とほぼ同じことから、富山市連の幹部は不信感を募らせています。

自民党富山市連の高田重信幹事長は党員登録を巡る田畑議員側の説明について――
自民党富山市連幹事長 高田重信 富山市議
「ある会社の社長。その時はね、その社長が(党員登録を)やられたよっていうことで田畑事務所から(富山市連の)支部長は聞いてこられた」

この問題は自民党員になった覚えがない富山市の男性宅に9月中旬、総裁選の投票用紙が届いたもので、架空の家族名義5人分と合わせ6人分の投票用紙が届きました。

自民党員になった覚えがない男性
「名前の全く違うはがきが何枚も来ているんですよ。僕党員でも何でもないんですけど」
男性が自民党県連に確認したところ、紹介者を通じて富山市連に党員登録されていました。
高田幹事長は10月5日、取材に対し「紹介者はすでに死亡し、党費は紹介者の知人が支払っていた」と説明しました。