アメリカ半導体大手エヌビディアが今年8月から10月期の四半期決算を発表し、売上高、純利益ともに過去最高となりました。
エヌビディアが20日に発表した四半期決算は、売上高が前の年の同じ時期の1.9倍の350億8200万ドル、日本円でおよそ5兆4500億円でした。
純利益は2.1倍の193億900万ドル、およそ3兆円で、売上高、純利益ともに過去最高を更新しました。
生成AIを巡る開発競争が続く中、データ処理に使う半導体の需要が堅調で、データセンター部門の売上高は2.1倍で、こちらも過去最高です。
11月からの第4四半期では新たな半導体「ブラックウェル」が市場に投入される予定で、売上高の見通しについては市場予想を上回る375億ドル前後としています。
ジェンスン・フアンCEOは「AIがすべての産業、企業、国に変革をもたらしている。AI時代が本格的に到来する中、エヌビディア製コンピューティングへの世界的な移行が進んでいる」として自信をのぞかせています。
また、発表を受けて行われた会見でトランプ次期政権下での中国における事業について問われると、「新政権の決定が何であろうと、それを支持し、これまで通り最善を尽くす」と答えました。
トランプ次期大統領は中国からの輸入品に60%の関税を課す方針を示していて、市場では中国による報復措置への警戒感が高まっています。
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