小学生が商店街で店主のこだわりを取材する授業が20日、岩手県紫波町で行われました。商店街の活性化を研究している大学生がサポート役を務めました。

紫波町立日詰小学校の6年生57人が近くの日詰商店街に取材に訪れました。これは総合的学習の一環として商店街で働く人々の仕事へのこだわりについて理解を深めてもらおうと去年から行っているものです。4人から6人のグループに分かれた児童たちはパン屋や食堂などを訪問しインタビューや撮影などの取材を行いました。

(記者)
「こちらの子ども達にも比較的身近なスポーツ品店です。ここで児童たちは正しい靴の選び方を学んでいます」

この店を切り盛りして62年になる店長の原昌さんは、それぞれの足にピッタリ合った靴を勧めることにこだわりを持っています。

(原スポーツ店長・原昌さん)
「靴というのは本当に大変な仕事だなと何十年か思いながら、お客さんに満足していただけるまで来ましたよ」

今回の取り組みには日詰商店街をフィールドに地域活性化を研究している県立大学・三好純矢准教授のゼミの学生11人が子ども達をサポートしました。

(県立大学生)
「子ども達がお店の人達についてより知ってもらうことで日詰商店街を利用することが増えたりお店の人との距離が近づくことで地域がもっと温かくなればいいと思います」

(児童)
「足の幅とサイズを良く知れて今度から靴のサイズにも気を付けてみようと思いました」

(児童)
「こんな良い場所が近くにあって良かったなと思いました」

日詰小学校は2025年2月に地域学習の成果をまとめ児童が発表することにしています。