「どうでもいいの、食べもんは」コンビニ行って…
(谷川さん)
「朝は何か自然に6時半頃目が覚めるようになっちゃったんですけどね。ここ10年ぐらいかな」
食事は夕食の1食のみ。
(谷川さん)
「父は美食家だったけど、ぼくはどうでもいいの、食べもんは。玄米だけは炊いている。ウチの息子のお嫁さんが精米機で精米してくれて、七分突きとかそれが基本で、コンビニ行っておかず買ってくるだけ」。
87歳の詩人は食べることに無頓着でした。
創作は手書きではなくノートパソコンで
(谷川さん)
「(キーボードは)全然両手は使ってない。片手だけ。詩だからそれで済んでるわけ。5行に1時間かけても全然問題ないし。その方がいいこともあるわけだから」
当時愛用していたのはアップルのMac Book Pro。

(谷川さん)
「マックは哲学みたいなものあるじゃないですか。ジョブスとかしゃべっているときに感じるものがあるでしょ。デザインの端々にまでそういうものが行きわたっているから」
80代後半になっても創作意欲は衰えません。
(谷川さん)
「ん~中年ぐらいの頃は自分が“レモンの搾りかす”だと言ったことがあるんだけど、仕事に追われていてね。ちっともいい詩が書けなかったことがあったんだけど、あの~ここ10数年ぐらいは詩を書くのが生きる支えになってますね」

「庭の木に最近お礼を言っています」
80代になって、これまで気にも留めなかった“周りの自然”にも目を向けるようになったといいます。取材時に、記者が庭の木を指さし「これはなんの木ですか」と尋ねると、谷川さんは「植物の名前とか全然興味ないの、ぼくは」と言いつつもこう答えました。
(谷川さん)
「でも前はぼく、庭なんか全然見なかったんだけど、今、毎朝見てね、何かお礼言ってますよ『ありがとうございました』なんつって」

息子の賢作さん「詩はずっと皆さんと共に」
父・谷川俊太郎さんとの朗読会やコンサートで、多くのステージを共にした作/編曲家でピアニストの谷川賢作さんは19日、SNSのXに次のように投稿しました。
(谷川賢作さん)
「皆様と同様私も、俊太郎の詩に驚き、感心し、クスっと笑わされ、ほろっと泣かされ、楽しかったですね。紋切り型ですが、彼の詩はずっと皆さんと共にあります」
