岡山市北区御津地域の三谷川から有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」が国の基準を上回る濃度で検出された問題です。

岡山市が追加の調査をした結果、新たに周辺の川や地下水でも高い濃度で検出されたことが分かりました。三谷川では、今年9月に国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物、PFASが検出され、今回、範囲を広げて調査したものです。

その結果、三谷川に流れ込む石原川では、最大で国の暫定指針値の6.4倍、間瀬川では、最大で2倍のPFASが検出されたということです。また、周辺の地下水8地点を調べたところ、PFASの濃度は全てで指針値を超え、最大で9.4倍でした。

いずれも井戸水など民間のもので、市は飲み水として使わないよう呼びかけています。

岡山市は、周辺の8つの事業者に聞き取り調査を行いましたが、現時点で原因の特定に至っていないということです。

(三谷川周辺の住民)
「やっぱりみんな心配はしとると思います」

市は引き続き範囲を広げて調査を行い、実態の把握や発生源の特定に努めるとしています。