関与の隠ぺい工作を図ろうとする発言も

男性には実在しない家族名義と自分宛ての6枚の投票用紙が届きました。

県連に電話をして確認しました。

自民党員になった覚えがない男性
「名前の全く違うはがきが何枚も来ているんですよ。僕党員でも何でもないんですけど。誰の紹介で僕が入っているのか。こんなの僕正直迷惑っていうのもあれなんですけど(党員を)辞めたいんですけど」

差出人である自民党県連に確認すると10年前から党員登録されていたことがわかりました。

音声データの中で田畑議員はこの男性の党員登録に関与したことを認めています。

一方、党費の支払いについて自らの関与の隠ぺい工作を図ろうとする発言もありました。

田畑裕明 議員
「選挙の時に名簿とかいただくねか。こちらが、紹介者名簿で、それをうちの秘書がその時やっぱり党員さんを増やさなきゃいけないって言った時に。まあ見繕ったわけなんやちゃ。見繕って入っていただくことになったと、だけど党費は、あのなんていうか入ってもらったんだけど後から党費もらえるはずがもらえなかったというか、そういう形の時にあの…」

無断で党員登録した分の党費は田畑議員の亡くなったおじが代わりに支払っていたことにすると支援者に説明しています。

田畑裕明 議員
「払えんというか、なかなか難しいがならば俺が面倒見てやるよって言って払っていただいたという流れを言おうかなと思うんです。対外的には」

支援者
「全然関係ない名前が問題なるがじゃないがけ」

田畑裕明 議員
「それはその方はもう、当時の秘書はもう退職していますということと、親族も亡くなっておられるので経過はわからないんだと」「いろんな自民党の頒布物が郵送されとる時に、何も反対の声とかが来てなかったので、あのそれは、みんな存在されとるもんだとうちの事務所では判断してましたって、対外的には言うしかないかなと思っとる」

当時、複数いた秘書の一人は私たちの取材に対し、「党員登録のことは知らない」と関与を否定したうえで、「秘書が主導して党員登録することは考えられない」と話しました。

また田畑議員は支援者に対し、一部の従業員の党費について本人たちが負担していたことにしてほしいと口裏合わせを持ちかけています。

田畑裕明 議員
「集金なん、集金なん。いつもね党費って口座振替でなく集金にしとるがね、誰も集金の現場なんかみとらんので…。どう言えばいいかな。自分の分の党費は払っとったって言ってほしいもちろん。そこは自分たちで集金に来て払っとったって言って。それはいつも会社にまとめて集金に来たらまとめて払っとったっていうことで合わせてほしいです。もちろん俺が合わせてって言ってたっていうことも当然いわなくてしてもらいたいと思います。そこだけ言ってくれれば話があうので」