当時役員として勤務していた青森県八戸市の水産加工会社から、現金1億1000万円あまりを着服したとして、元役員の男が業務上横領の罪に問われていた裁判で、青森地裁八戸支部は男に懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。

八戸市の水産加工会社「ヤマヨ」の元役員・町田信行被告(50)は、経理部長としての立場を利用して、2017年~2021年にかけて現金あわせて1億1170万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われていました。

青森地裁八戸支部で15日に開かれた判決公判で、久田皓士裁判官は、「ギャンブルの資金を得るために経理を一手に引き受けている状況を利用し複数回、横領をくり返したことは刑事責任を大きく減少させるものとはできない」とした上で「弁済計画などが提出されているものの、計画どおりに弁済がされるのかは不確か」と指摘しました。

そのうえで、町田被告に懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。