J3の最下位が確定しJFL降格が濃厚のいわてグルージャ盛岡。
今シーズンの残り2試合で応援を続けるサポーターに意地の勝利を届けることができるのか?チームの状況を取材しました。

J3の最下位確定後、初めてのホームでの試合となった今月9日の松本山雅FC戦。グルージャは試合開始早々にゴールを奪われると、その後も失点を重ね、前後半合わせて6点を失いました。
試合終了が近づく後半79分にオタボーケネスが得点しますが、反撃もこれが精一杯。
グルージャは6対1で力なく敗れました。
スタジアムを訪れたサポーターも悔しさをにじませます。

(サポーターは)
「今年もう3度目の6失点以上というような形で、かなりショッキングな結果ではありました」

今シーズン、厳しい現実を突きつけられたグルージャ。
J3の最下位が確定しJFLへの降格が濃厚の厳しい状況にもかかわらず、スタジアムを訪れ声援を送るサポーターが望むものとは?

(サポーターは)
「順位は決まったけど、まだ戦うぜという姿勢が見たいなとは思います」
「なんか頑張って最後まで戦ってほしいって、それだけです」
「岩手に関わる全国の人をつなげてくれるような戦いですとか、試合以外の場面でも地域貢献活動とかも含めて改めて取り組んでほしいなという風に思います。我々もクラブと一緒に岩手を盛り上げられるような応援をしていきたい」
「週末に家族で楽しめてみんなで盛り上がれるのが、このサッカーかなと思います」
「次の試合もパスをつないでしっかりっゴールを決めてほしいです」
(みんな)
「がんばれ!グルージャ!」

今シーズンも残すところあと2試合、チームはサポーターに勝利を届けるべく準備を進めています。

(清水記者)
「きょうは一般公開で、課題の得点力強化に向けた実戦練習を行っています」

勝利のために得点は不可欠ですが、グルージャのリーグの総得点は26とJ3で最下位。得点力不足は深刻です。
そんな中、8月に移籍加入したFWの河辺駿太郎選手はここまで4得点の活躍を見せていて、残りの試合でもゴールに期待がかかります。

(河辺駿太郎選手)
「やっぱりゴールが見たいと思うので自分のゴールで、あと味方のゴールで勝つところをサポーターに見せたい」

そして今シーズンのJ3でチーム最多の5得点を挙げているMF・オタボーケネス選手も得点に意欲を見せます。

(オタボー選手)
「俺はグルージャめっちゃ大好きなので、グルージャファンも好きで、決めてファンの所に走っていってって感じです」

2人のアタッカーにいかにボールをつなげるかが勝利の鍵となりそうです。
課題は守備面にもあります。
総失点75もリーグ最下位。
今シーズン副キャプテンとしてチームをけん引してきたDFの宮市剛選手も責任を痛感しています。

(宮市剛選手)
「こういう結果を望んでなかったのは僕らもそうですし、そういったシーズンにしてしまったことに対して責任を感じています。僕自身も7年目でサポーターの皆さんの顔ぶれも覚えていますしそういった中でしっかりと2試合勝利で終わりたいなと思ってます」

残り2試合での勝利が来シーズンの戦いに、そしてチームの明るい未来につながると信じて声援を送るサポーターに意地の勝利を届けることができるか?
グルージャは17日、アウェーで奈良クラブと対戦。
24日のホームいわぎんスタジアムでの福島ユナイテッドFCとの試合が今シーズン最終戦です。