昼食スタート:「おいしい弁当いただきます!」
初日の昼食は、ハンバーガーのランチボックス。提供する食事やおやつは、重篤度・症例数の多い8大アレルゲンを含む、15品目を全て除去した献立です。参加者みんなが同じものを食べることができます。

おやつを配るときも、スタッフがしっかりと説明。アレルゲンの確認方法など、外出先での注意点を学びます。
スタッフ:「みんな、これって見る?お母さんとかお友だちからもらったお菓子。後ろに小さい字がいっぱい書いてあるの。ちゃんと家の人と、大丈夫か確認してもらって、それからおやつタイムに入ってもらえたら」
参加児童:「これ大丈夫?」
大人:「どれも大丈夫だよ」

そして夕食づくりにも挑戦。使用する調理器具は個別に用意したもので、食材や調味料もアレルゲンの混入がないよう、製造メーカーにも確認を取っています。
スタッフ:「がんばれ、がんばれ、よそ見しないよ」
子どもの傍らでは…保護者たちが情報交換。当事者間のネットワークづくりも、このキャンプのねらいのひとつです。
参加者全員:「みんなで作ったカレーいただきます」
参加児童:「熱っ!」
1泊2日のキャンプ。誰も体調を崩すことなく、無事、日程を終えることができました。
参加児童:「自分でご飯を作って、みんなで遊ぶところが楽しかったです」
「アレルギーのことが学べて嬉しかった。心配しなくても食べられた」

保護者:「生き生きしてた。食に関して今回は何も気にしなくていいという、みんなが分かっているので、気にせず、何でも食べていたのが良かった」
体調や食事のことを心配せずに宿泊することは、重度のアレルギー当事者には貴重な機会。親にも子どもにも、最高の経験になりました。
▽沖縄アレルギーゆいまーるの会 大田なつき会長
「アレルギーのことを気にしないで、みんなと楽しめるって。楽しいんだ、って。本当に見ていて思いました。また次もこういう企画ができるように、まわりの協力を得ながら、やっていきたいと思っています」
(取材 比嘉チハル)