アメリカのトランプ次期大統領は、新政権の司法長官に自らを強く支持する保守強硬派のマット・ゲーツ下院議員を指名すると発表しました。
トランプ次期大統領は13日、新政権の司法長官にマット・ゲーツ下院議員を指名すると発表しました。
ゲーツ議員はトランプ氏を強く支持する保守強硬派の議員として知られていて、トランプ氏は声明で「司法制度の党派的な“武器化”を終わらせることほど重要な問題はほとんどない」としたうえで、「ゲーツ氏が司法省に対するアメリカ国民の信頼を回復する」と強調しました。
トランプ氏は▼2021年の議会乱入事件や、▼機密文書持ち出し事件で起訴されたことなどについて、民主党のバイデン政権による「司法の武器化だ」と繰り返し批判していて、新政権の司法長官人事が注目されていました。
ゲーツ氏の指名はアメリカメディアで驚きをもって受け止められていて、ニューヨーク・タイムズは「驚くべき、そして挑発的な動きだ。トランプ氏を起訴した司法省の職員に報復するというトランプ氏の公約を実行する立場に、荒々しい人物を置くことになる」と伝えています。
また、首都ワシントンの街の人からも驚きの声が上がりました。
「マット・ゲーツは憎悪に満ちていて、憎悪に満ちた話し方をする。この国の将来が怖い。子どもや孫のことを考えると」
「ゲーツ氏がアメリカを偉大にすることはありません。アメリカの破滅を招くと思います。笑ってしまうけど、笑えない事態です。彼に資格はありません」
アメリカメディアによりますと、ゲーツ氏自身も17歳の少女に金銭を支払ってわいせつな行為をした疑いで司法省から捜査を受けましたが、去年、訴追は見送られていました。
また、ゲーツ氏は去年10月には当時のマッカーシー下院議長が民主党にも配慮した予算案をまとめたことに反発し、解任動議を提出。その後、動議は可決され、史上初の下院議長解任のきっかけを作ったことでも知られています。
司法長官など、閣僚の人事は議会上院での承認が必要ですが、アメリカメディアによりますと、同じ共和党の中からもゲーツ氏の司法長官への起用は承認できないと表明する議員も出ていて、上院で承認されるかも焦点になりそうです。
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