◇◇◇「プレッシャー受けたら何してもいいの?」
――なぜ犯行に及んだのか。プレッシャーを受けたら何をしてもいいのか?
「いいえ」
「自分はプレッシャーを感じたことはありますが、すぐに犯罪に手を出そうとしていた訳ではない」
「犯行前に行われた保護司との面談で、きつく『バイトしろ』と言われたが、その夜、両親に対しては、一人でバイトを探すと言って、自分なりに頑張ろうとしていることを見せ、なんとか頑張ろうと思っていた」
「もう二度としない」
――自暴自棄になってやったことが、子どもに性的関心が向いたのは何故?
「自分は少し病気的なものがあると思います」
――『小児性愛障がい』というのは治療法が確立されているものの、治療は自発的に受けなければ効果は薄いといわれている。自発的ならは一定程度効果があるが、治療を受けるか
「はい」
続いて、検察官が口を開く。
Y男被告が、高校生の頃にも女子生徒の靴や水着を盗んでいたこと、そして2年前に水着を盗む目的で、平日の白昼、児童のいる小学校に侵入したとして有罪判決を受けた事例を挙げ「性的な傾向が出た」と指摘した。