旬を迎えた食材のひとつが「キノコ」なんですが、今年は異変が起きています。

およそ20種類のキノコが店頭に並ぶ、山梨県甲斐市中下条の「とみや青果店」です。


キノコは全て県内の山で採れたもので、この時期は県産キノコをお目当てに多くの買い物客が訪れます。

とみや青果店の買い物客:
いろいろな種類があって楽しいです。鍋や天ぷらでいただいてます。


一個一個が大きくて、見たことないサイズ。マイタケもこんなでどうやって食べたらいいのか楽しみです。


豊富な品ぞろえに買い物客もご満悦!


しかし、棚に並ぶキノコの量に、今年は異変が起きているのです。

とみや青果店 大森功 店主:
全体的の量を見ると1/10の量しかない。かなり少ないですね。今年はちょっと異常かなと感じる。


自ら山に入って収穫する大森さんは、地元で“キノコ採り名人”と呼ばれていますが、今年の不作の原因は…

とみや青果店 大森功 店主:
温度が高いのと、ここにきて雨が2週間くらい降らない。湿度と温度のバランスが崩れて、キノコが発生する状況がない。


例年この時期は50種類が店頭に並ぶのです。


芳醇な香りが特徴のキノコの王様、マツタケも…

とみや青果店 大森功 店主:
(この時期は)並び切れないくらい本当は入ってくるが、現在はここにあるだけしかない。2割から3割高いです。


収穫量は大幅に減っているものの、店側はマツタケなど一部を除き、価格は例年並みに据え置きました。

とみや青果店 大森功 店主:
キノコを好きで来る人がほとんど。ある程度の相場にして、秋をそしてキノコの味を楽しんでもらう、何回でも食べてもらえたらうれしい。


秋の味覚、キノコの収穫量はこの先、回復するのでしょうか?