国頭漁港 伊藤さん
「一応車両確認して、本人かどうか確認しようと思います」
「素潜り漁、電灯潜りをしていますね。(密漁者も)見た目はほとんどああいう状態になりますね。事前にうちの組合員がこっち潜るって連絡があったので組合員だとは思うんですけど」
念のため確認へ向かう伊藤さん。車両は組合員のものでした。

密漁は個人だけでなく、グループで行われる場合もあると話します。
国頭漁港 伊藤さん
「ひとグループで40から50匹ぐらいとってる密漁者いましたね。もう根こそぎという感じが強くて多いですね」
午後11時に差し掛かるころ、本日のパトロールが終了しました。今回、密漁者は現れませんでした。しかし伊藤さんは今年7月、パトロール中に密漁をしたとみられる男性を見つけています。
禁漁期間の7月、伊藤さんが撮影した映像です。密漁をしたとみられる男性の車両を海上保安庁の職員が調べています。
男性がイセエビを隠してないか、付近の海岸を調べる伊藤さん。ライトの照らす先にはイセエビの入った網袋が落ちていました。その近くには獲るために使用したとみられる道具が確認されました。

伊藤さんによると密漁とみられる男性は二人組でこのうちの一人は海上保安庁から聞き取りをうけたということです。そして、男らが持っていた網袋と箱の中から20匹以上のイセエビが出てきました。
本島北部にはびこる密漁、国頭漁協は密漁による資源の枯渇を危惧しています。
国頭漁協 村田佳久組合長
「やたらめったら何でもかんでも目に映ったものを全部持っていってしまうとなると資源が全部枯渇してしまうせっかく資源管理しているのに全然意味なくなってしまう」
豊かな海の資源と漁師の生活を脅かす”密漁者”に国頭漁協が望むことはー

村田佳久 組合長
「正規ルートで普通に仕事してほしいなと思います。組合に入るなら入って、与えられたルールの中で頑張っていけばいいんじゃないかと思います」
漁師たちが仕事をする時間を犠牲にして密漁パトロールを行う中、漁業者が安心して漁を続けられるための、密漁を防ぐ取り組みが求められます。