修業の道半ばで師匠でもある祖父が86歳で亡くなったのです。

頼れる祖父がいない中でも日々、試行錯誤を重ねてきた吉田さん。

妻 真衣さん:
「まだできていない」

3年前に結婚し、妻の真衣さんと夫婦二人三脚で店を切り盛りしてきました。

そして思い切った決断をします。

栄月製菓 店主 吉田紘規さん:
「(煎餅を)残していくうえで場所も大事になってきて、移転をして焼いていきたいと思った」

移転先は現在の大月地区からおよそ4.5㎞東、観光客が多い猿橋地区です。

10月20日、およそ60年続いた場所での最後の営業となりました。

客:
「ごめんください」

この日、店には40年以上通い続けている常連客の姿が…。