防衛省は北朝鮮がけさ、平壌近郊から弾道ミサイルを発射したと発表しました。飛行時間は過去最長、飛行高度も過去最高と推定され、専門家は「新型とみられる」と分析しています。
中谷元 防衛大臣
「弾道ミサイルはこれまで最長の飛翔時間であり、かつこれまで最高の飛翔高度であったと推定をいたしております」
中谷防衛大臣によりますと、けさ北朝鮮から発射されたICBM級ミサイルについて、過去最長のおよそ1時間26分間飛翔し、日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下したということです。
高度も過去最高の7000キロを超えると推定しているということで、「従来のミサイルを超えるもの」との見解を示しました。
林官房長官は北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したうえで、「北朝鮮が更なる挑発行為に出る可能性はある」としています。
今回のミサイルについて、軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんは「新型といえる」と分析しています。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「今まで飛ばしたことがない距離・時間なので射程が伸びた新型と言えます」
また、打ち上げ高度が高かったことなどから、耐熱性などのデータを収集する目的もあったと指摘しています。さらに移動式だった可能性もあるということです。
近く実行すると可能性があるともされている核実験については…
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「実は2016~2017年にかけて(北朝鮮は)核実験・ミサイル実験を繰り返し行った。それの再現を狙っている可能性が高いのかなと」
一方、発射の背景について慶応大学の礒崎敦仁教授は…
慶応大学 礒崎敦仁 教授
「当然、アメリカ大統領選挙も念頭にあるだろうが、たとえそれがなかったとしても、兵器開発の進展状況にあわせて北朝鮮が決定したということ」
これまでの兵器開発の延長との認識を示したうえで、ロシアとの関係の影響も指摘します。
慶応大学 礒崎敦仁 教授
「いま、北朝鮮はロシアとの協力を深めている。これが北朝鮮の兵器開発・実験実施に背中を押されているようには見える」
一方、北朝鮮はさきほど、ICBMを発射し「戦略ミサイル能力の記録を更新した」と発表。金正恩総書記は「核戦力を強化する路線を絶対に変えることはない」と強調しました。
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