末田武雄さん
「(その当時)やっぱり何とかしようというのがあったんじゃろうの」
記者
「己斐では祭りが大切にされてきていたんですね」
末田武雄さん
「そりゃもうずーっと昔からね。それこそわしらが中学校くらいまではほんまに一生懸命やりよった」
今年は、町内の専門学校に通う生徒たちも氏子として参加しました。
参加した専門学校の生徒
「楽しいです。(神輿は)重たいです。」

祭りに参加した地域の住人
「みんな盛り上がって。楽しくこうやって盛り上がって一緒にやってくれることで(祭りが)つながっていけばいいなと。じいさんたちが僕らにつなげてくれているんで、僕らもつなげていかないと。」
白いシャツに、白い足袋。己斐本町地区は昔と変わらない形で大人がみこしを担いでいます。
ただ、他の地区ではみこしの担ぎ手不足が深刻で、時代とともに規模が小さくなった地区もあります。
末田武雄さん
「さみしいがそれが時代でしょう。平和よね。いろんな楽しみが増えたということでしょう。昔は祭りしかなかったわけじゃけえ」
記者
「だからこそ79年前の祭り、一生懸命やりたかったんでしょうか」
末田武雄さん
「かもわからんね。あれだけの人数が集まったのが不思議だ。」

壊滅した市街地のすぐそばで開催された秋祭り。その映像からは、復興に向けて前を向こうとする人々の力強さが感じられます。