止まらない値上げの波、私たちの家計を直撃するニュースを「家計クライシス」と題してお伝えしています。
9月14日は、あえて値下げに踏み切った山梨県昭和町のコーヒー店です。
フカサワ コーヒー ロースタリー 深沢 繫 代表:
下がるとしてもごくまれに10円/kg単位。上がる時には数百円/kg単位。このパプアニューギニア産は、これが1.5倍になった。

山梨県昭和町のコーヒー店フカサワ コーヒー ロースタリーです。

中南米などから輸入したコーヒー豆、十数種類を取りそろえ、自家焙煎して販売していますが、この半年で豆の仕入れ価格が15%から50%上がりました。

さらに、焙煎で使うガスに冷凍庫の電気代、また、豆を詰めるパックやテイクアウトのカップ代などあらゆるものに値上げの波が直撃しています。
フカサワ コーヒー ロースタリー 深沢 繁 代表:
コストが階段を上がるように上がっているので本当に嫌になる。でも、嫌になってしまうのは最後でいいので、それまでどうにか最後の最後まで抵抗できるかどうかだと思う。

価格高騰に対する深沢さんの抵抗。それは「販売価格の値下げ」です。

コーヒー豆の仕入れ価格が最大50%値上がりしたという昭和町のフカサワ コーヒー ロースタリー。値上げの波が経営に大きな打撃となっている一方で9月3日から始めたのが「値下げ」!
フカサワ コーヒー ロースタリー 深沢 繁 代表:
売価を50%近く上げざるを得ない状況だがあえて値下げをした。
税込み100g850円で販売している十数種類の豆を50円引きの800円に。テイクアウトメニューは価格を据え置きました。

フカサワ コーヒー ロースタリー 深沢 繫 代表:
「コーヒーを飲むのをやめようか」となってしまうならそれは一番悲しいことだと思うので、少しでもおいしいコーヒーをお得に出せないかと思って(値下げを)している。

こうした値下げの努力に客は…
客は:
嬉しいですね。お店に負担がなければ還元してもらえるのはありがたい。

お客が言う通りコストの増加や値下げによる利益の圧迫は避けられません。
そこで、深沢さんが商品のラインナップに取り入れようと考えているのが緑茶!
選択肢を増やすことで売上げのアップと新規の顧客獲得を目指し、来年にも本格的に販売を始める予定です。

フカサワ コーヒー ロースタリー 深沢 繫 代表:
「ここに来れば何か楽しいことがあるのではないか」と思ってもらうことも大事だと思っているので、まずはお客様にいい思いをしていただいて最後に付録みたいに売り上げがついてくればいい。
















