■ 開店と同時に大勢の客でにぎわう青果店
常連客「ごめん、はよ来た」
従業員
「いいですよ。まだそろっていないけど。すみません」
開店と同時に早速1人目の客が…

常連客
「楽しみで毎日来る。そして、早く来るの」
ーー なぜですか?
常連客
「後からだと車が置かれんもん」
この女性が言う通り昼前から常に駐車場は満車状態。さらに店内は客で大賑わい。レジには行列も。この日は週の中で1番忙しい土曜日。来店者数は約 760人ほど。

この大盛況の裏側には様々な戦略がありました。9月に創業10年目を迎えた熊本市西区の青果店「津山商店(つやましょうてん)」

買い物客
「えーエグッ」
「めっちゃ安いんです」
「すごく安い」
「ここ大好き。安かけん」
「鮮度がいいのと安いの」

口をそろえて話すのは商品の値段の安さです。店に並んでいるのは「激安」と書かれた POP付の新鮮な野菜や果物。大きなゴーヤは 1本 54円!(税込み)

さらに…
ーーそれ(エノキタケ)いくらですか?
買い物客
「 (1袋)9円みたいですね」
エノキタケが100円で10袋買えちゃうというお得さ。

コロナ渦で大変な飲食店の店主も青果を安く仕入れようと訪れます。こちらの女性もその 1人。いつもバッグいっぱいにまとめ買いするそうです。
飲食店 店主
「助かる助かる。ここがなかなら、とてもじゃない。ここが一番よ」

津山商店 津山昌子 社長
「さあどうぞいらっしゃいませ。シャインマスカットが500円大特価ですよ~」
威勢のいい声を響かせているのが、一代で店を立ち上げた津山 昌子(つやま まさこ)社長。
津山社長
「毎日来ても飽きない八百屋。毎日特売があったり毎日違う食材が並んだり、お客さんに毎日来てもらいたい」

そう話す社長のモットーはユニフォームに表れています。背中には「商い」でなく「笑う」という文字が。

津山社長
「やっぱり笑顔で。そしたスタッフも笑顔でお客さんも笑顔になってくれて、笑顔の連鎖みたいな」