■軽量の落下物は大きな事故につながる危険性も 回収する隊員も命がけ


今年の7月、首都高速道路を走る車のドライブレコーダーが捉えた映像です。トラックの後ろを走っていると…トラックに跳ね上げられた白いシートのようなものがフロントガラスに向かって飛んできました。工事現場で使われるものでしょうか。「防音」の文字が見えます。

軽い落下物は風などの影響を受けやすく大きな事故につながる危険性が高いのです。


NEXCO東日本 鈴木隊員
「こちら(大きな紙くず)がフロントガラスについたら、前が見えなくなりますので当然事故になります。」

風で舞ってしまう軽いモノは回収する隊員も命がけです。

NEXCO東日本 鈴木隊員
「飛んでいるな」


落ちていたのは茶色い包装用紙です。風で飛ぶことも想定して慎重に風下にまわり回収します。さらに別の包装用紙も発見。猛スピードで走る車両の合間を縫って中央分離帯へ向かい回収に成功しました。


NEXCO東日本 交通管理隊 松田絢華隊員
「(風に)舞ってしまう紙も通行車両も(両方を)見ながら渡らないと危険があるので意外と紙の方が厄介です」


さらにこんなものも…落ちていたのは引っ越しなどに使われる運送用の毛布でした。回収した隊員は大型トラックなどの走行風の影響を受けないよう毛布を小さく折りたたみます。それを見てパートナーの隊員が安全に渡るタイミングを図ります。


日中の2日間だけで9個の落下物を回収しました。取材の最後にもしも自分がモノを落としたらどのようにしたらいいか聞いてみました。


NEXCO東日本 芹田隊員
「絶対に自分で拾いには行かないでください。とても危険です。路肩側にある非常電話もしくは道路緊急ダイヤルなどで通報してください。私達が回収に向かいます」