アメリカ大統領選、「激戦州の現場から」です。東部ペンシルベニア州には「ここで勝てば大統領選に勝てる」といわれている地域があり、激しい選挙戦が繰り広げられています。
ペンシルベニア州の北西部に位置するエリー郡。ここは選挙によって支持政党が変化するスウィング・カウンティ=「揺れる郡」として知られています。
記者
「こちらの住宅の前にはトランプ氏を支持する看板が掲げられています。そのとなりの住宅にはハリス氏を支持する看板が出ています」
エリー郡は有権者の数が17万7000人あまりと大きな郡ではありませんが、2008年以降はここで勝った候補者が最終的に大統領選を制していて、全米注目の地域となっているのです。
地元のマーシーハースト大学 ジョセフ・モリス教授
「近年の大統領選で誰が勝つか知りたければ、エリー郡に行けばいいのです」
トランプ前大統領もハリス副大統領も、相次いでエリー郡に足を運びました。
共和党 トランプ前大統領(先月29日)
「ペンシルベニアで勝てば大統領選に勝利できる。そして、この国を立て直すのだ」
民主党 ハリス副大統領(今月14日)
「ペンシルベニアでは期日前投票が始まっています。エリー郡は要(かなめ)となる郡です」
期日前投票も始まったペンシルベニア州ですが、両者の支持率の差は1ポイントもありません。特にエリー郡では数百票程度のわずかな票が勝敗を分けるとみられていて、両陣営とも必死です。
「ドナルドさん?トランプ陣営のティム・クズマです」
共和党は熱狂的なトランプ氏の支持者たちが選挙ボランティアとなり、個別訪問と電話で投票を呼びかける活動を展開しています。すでに2400軒以上、戸別訪問をしたというボランティアもいました。
共和党ボランティア
「1日に50軒~60軒を訪問します。週に20時間くらいかけています。私にとって2つ目の仕事のようなものです」
一方、民主党は「組織力」に強みを見せます。
記者
「ニューヨーク州からハリス陣営のボランティアを乗せたバスが到着しました」
バスから降りてきたのは、ペンシルベニア州のおとなり、ニューヨーク州に住む民主党の選挙ボランティアです。
「闘って勝つ!闘って勝つ!」
ニューヨーク州ではハリス氏が支持率で10ポイント以上リードしていることから、地元での活動は不要と判断してエリー郡で戸別訪問などを行っているのです。
ニューヨーク州の民主党ボランティア
「車で3時間でペンシルベニアまで来ることができます。重要な激戦州に来て、できることをしたかったのです」
カギを握る「揺れる郡」を制するのは、トランプ氏か、ハリス氏か。投票日まで2週間あまり、激しい選挙戦が続きます。
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