地方に海外富裕層の消費を 鳥取砂丘には高級ホテルも

加藤キャスター:
ただ、一つ課題として挙げられるのが、訪日外国人の旅行消費額で、東京・大阪・京都の3つの都市で約7割を占めているという現状があるようです。(観光庁HP 2024年4月~6月期)

その恩恵を地方にも広げていきたいということで、観光庁は「東北海道」「北陸」「富士山麓」「鳥取・島根」など、14のモデル観光地を選定しました。1人あたり100万円以上使うような超富裕層を特に誘致したいということで、こういったモデルを設定しています。

航空・旅行アナリストの鳥海氏は「個人旅行が増えたことで、空港の近い都市部が拠点になりがち。かなり魅力的な宿泊施設などが無ければ地方は『立ち寄り先』になってしまう」と話しています。

そういった中で、新たな取り組みも出てきています。

鳥取砂丘一帯の2023年の観光客数は約113万人でした。魅力的な観光地ですが、やはり宿泊施設が問題ということで、鳥取市などが誘致をしています。

高級ホテルチェーンの「マリオット・インターナショナル」への誘致が決まっていて、2026年に開業する予定です。全客室から砂丘・日本海を一望することができ、大浴場・プールも完備されています。ターゲットは海外の富裕層で、1泊6万円~になっています。

「立ち寄り先」だけではなく、宿泊してもらい、地方にもお金を落としていってもらいたいという狙いです。