事故や病気で親を亡くすなどした子どもたちを支援する「あしなが育英会」の奨学金について山形県内では今年度過去最多の申請がありましたが、資金不足などから半数以上が不採用となっていることがわかりました。

あしなが育英会の奨学金は、2023年度から返済義務のない給付型になり、またコロナ禍や物価高の影響もあって奨学金の申請が急増しています。

しかし奨学金に充てる資金が不足していて、全国で奨学金の給付ができたのは昨年度と今年度は申請数の半数以下となるおよそ44%となっています。

山形県でも今年度、過去最多の38人から申請がありましたが、半数以上の22人が不採用となりました。

また今年7月、遺児家庭に物価高のアンケートを行った結果、およそ94%が
物価上昇分を収入でカバーできていないと回答があったということです。

このためあしなが育英会は、あすあさってと翌週の26日と27日の4日間、JR山形駅の東西自由通路で募金活動を行い、協力を呼びかける予定だということです。

担当者「現状を知っていただき、金銭面で夢をあきらめてしまう遺児がでないよう活動していきたい」として協力を呼びかけています。