今、パーソナルジムやプロサッカークラブでは、遺伝子の情報をもとに一人一人に合ったトレーニングが導入されています。一方、国立スポーツ科学センターは、アスリートの「選別」が懸念されることなどから、アスリートの遺伝子研究を停止しました。

広がる遺伝子検査に基づくトレーニング

神奈川県にあるパーソナルジム。専門はダイエットやボディメイクです。

成果のほどは…

ジムに通って7か月(30代)
「7か月で10キロ弱(減った)」

聞けば、ジムに通うのは月2回だけだといいます。

ジムに通って7か月(30代)
「無理して頑張って努力してっていうよりは、たくさん食べて、かつそんなに運動しないでやってるんで」

そんなに魅力的な話があるのでしょうか。

インストラクターの遺伝子トレーニング研究所・杉山知寿子代表に聞くと…

遺伝子トレーニング研究所 杉山知寿子代表
「遺伝子情報を調べて、その方の体質に合わせたトレーニングだったり食事(メニュー)を提供するジムになっています」

遺伝子情報に基づいたトレーニングとは…

遺伝子トレーニング研究所 杉山知寿子代表
「15分時間があったら筋トレした方がいいのか、有酸素運動をした方がいいのかっていうのが分かったりとか、より具体的なアドバイスができるので、お客様がすごく早く成果が出せる」

検査は、遺伝子検査のキットで唾液を採取し、郵送するだけ。1か月ほどで結果が分かるそうです。

40代
「遺伝子検査をしたことで自分の特徴が結構分かったから、それは目から鱗でしたね。脂肪は落ちにくいんだけど筋肉はつきやすいっていうのがわかったから、それがすごく自分にとってのポジティブな気持ちになって。遺伝子検査で後押ししてもらった」

遺伝子情報に基づくトレーニングは、アスリートの現場にも広がっています。

サッカー・J2の「いわきFC」。

2015年に設立され、地元のリーグから始まった後、破竹の勢いで2022年にJ2まで駆け上がったこのクラブは、2018年に強化の一環で遺伝子検査を導入しました。

導入の理由について、旗振り役となったチームドクターは…

いわきFC 齋田良知チームドクター
「私がドクターとして重視しているのは、自分の体を知るということ。お酒が強い・弱いも遺伝子多型で決まっています。筋力も、そういった体質を知ることはすごく大事じゃないかなと思います」

それぞれの選手の遺伝子情報をもとに、筋トレの強度や回数などを調整することで効果的なフィジカル強化に繋がったといいます。

いわきFC 齋田良知チームドクター
「(相手に)体をぶつけていくことにすごく躊躇していたような選手が、自信を持って当たりにいくとか、(相手に)当たられても倒れずにプレーを続ける選手がすごく増えた」