入江直樹記者
「こちら大田市の久手駅です。大正時代の鉄道開通当初の駅舎が間もなく姿を消す予定です。」

久手駅の駅舎は青い瓦屋根のこじんまりとした建物。
元の事務室が地区の集会所に使われていましたが、11月にかけて解体されます。

その駅をじっと見つめる一人の男性。
出雲市の原禎幸さん(69)です。

原さんは、独自の方法で段ボールを切り貼りし、建物や鉄道車両など様々な模型を作ってしまう段ボールクラフト作家です。

作品は山陰両県各地で展示されていて、段ボールの断面をいかす独特の作風で知られています。

原禎幸さん
「新聞報道で駅を解体するという記事が載ってたのを目にしたので、どうしても昔の昭和時代を懐かしむ形での作品を作りたいと考えました。」

元国鉄マンの原さんは、山陰線でも機関車やディーゼルカ―を運転。
この駅も、運転する列車から見ていたといいます。