15日に公示された衆議院総選挙について、選挙担当の湯本記者に聞きます。

宮入キャスター:
長野県内の小選挙区の立候補者の顔ぶれがそろいましたが、特徴はどんなところにありますか。

湯本記者:
党派別で見ると、自民は県内すべての選挙区で前職が立候補しました。

また立憲民主は4区を除く4つの選挙区に前職と新人が、維新は1区と2区、共産は4区と5区に新人が立候補しました。

1区に維新、5区に共産の公認候補が出たことが、前回との大きな違いと言えます。

また2016年の参院選以降、県内で続いてきたリベラル系の野党共闘ですが、保守色の強い立憲・野田代表の就任で中央レベルでは成立せず、県内組織も、公示まで候補者の擁立などをめぐって駆け引きが続きました。

結果的に1区から4区までは、立憲と共産の候補が一本化されて共闘、5区では競合する形になりました。

また、維新は1区と2区に候補者を擁立し、自民、立憲との三つ巴のなかで有権者への浸透を図っています。

宮入キャスター:
一方の与党は石破政権に変わったばかりですが、選挙に影響はありますか。

湯本記者:
今回は、9月の総裁選で、石破さんと高市さんで票が割れ、県内の5人の候補者の中には保守色の強い高市さんに投票した候補者もいます。

選挙に臨む顔として、自民は安保・防衛以外では中道に近い石破さんを選び、野党第一党の立憲民主も保守色の強い野田さんを代表に選びました。

与野党それぞれの中でも政権運営や共闘をめぐって左右の立場があり、投票の際には、どの政党に投票するのかに加えて、党内の中での立ち位置も一つの要素となりそうです。