■「父ジョージ6世の死去」「王室廃止論」など乗り越え”国民に捧げた生涯”
1926年生まれのエリザベス女王。王女時代、21歳の誕生日のスピーチでこう誓いました。
エリザベス女王(当時21歳)
「生涯続く限り国民のために、そして王室のために私の一生を捧げることを皆様の前で宣言します」
その言葉の通り、国民に捧げた生涯でした。1952年、父のジョージ6世の死去を受け、25歳の若さで即位。夫のフィリップ殿下との間で3男1女をもうけました。
王室に大きな転機となったのが、1997年、ダイアナ元妃の突然の死でした。
エリザベス女王(当時71歳)
「まずダイアナに追悼の意を表します。彼女は非凡で才能のある人でした」
こうした女王の対応が「冷たい」などと批判が相次ぎ、王室廃止論に見舞われたこともありました。
■演技挑戦で「くまのパディントン」とも共演 “国民に親しまれる王室”模索した女王
課題と向き合いながら、”国民に親しまれる王室”を模索していた女王。86歳の時の2012年、ロンドンオリンピックの開会式では初めて演技に挑戦しました。
人気スパイ映画「007」のジェームズ・ボンドと共演。女王には「最も記憶に残るボンドガール」としてイギリス映画テレビ芸術アカデミーから名誉賞が授与されました。
時折、お茶目な一面を見せていた女王。2015年、カナダのトルドー首相が、女王の60年にわたる在位に感謝を述べたことに対してこう返しました。
エリザベス女王(当時89歳)
「トルドー首相、何だかすごく年寄りの気分にさせてくれてありがとう」
22年6月、在位70周年祝賀イベント「プラチナ・ジュビリー」では、くまのパディントンと共演。
パディントン
「ママレードサンドイッチはいかがですか?緊急時のために持っているんです」
女王
「私もよ、私のはここに」
女王の死去をうけ、パディントンは公式Twitterで…
パディントンTwitterより
「女王さま すべてに感謝します」