9月21日に石川県能登地方を襲った記録的豪雨で、住宅ごと川に流され、その後遺体で見つかった中学3年の女子生徒の告別式が12日午前、石川県輪島市の寺院で執り行われ、同級生らが最後の別れを惜しみました。
石川県輪島市の中学3年生・喜三翼音さん(14)は、9月21日の豪雨で住宅ごと川に流され、10日後におよそ170キロ離れた福井県の沖合で遺体で見つかりました。
輪島市の寺では12日午前10時から翼音さんの告別式が執り行われ、同級生や捜索に加わった地元の消防団員らが参列しました。

喪主の父・鷹也さんは「(福井沖で発見した)漁師さんは『娘さんは頑張りました。褒めてあげてください』といった言葉に涙が止まらなかった。私たちの元に頑張って帰ってきたかったんだと思った。14歳の若さで亡くなり、これ以上の悲しみはない」とあいさつしました。
今回の大雨では、これまでに14人が死亡、1人の安否が分かっていません。