広島・長崎 受け止めは?

日本被団協のノーベル平和賞受賞が決まったことを広島と長崎はどう受け止めているのでしょうか。まずは広島からです。森元さん、伝えてください。

広島市で発表を聞いた日本被団協の箕牧代表委員の涙ぐむ姿が印象的でした。箕牧さん自身も受賞するとは思っていなかったというのが正直なところでした。

日本被団協の原点は核と人類は共存できないという訴えでした。憎しみを乗り越えて、こんな思いを誰にもさせてはならないという気持ちのもと、運動を続けてきました。日本被団協の代表委員を務め、3年前に亡くなった故・坪井直さんの口癖は「ネバーギブアップ」でした。まさに命をかけて世界中に出向き、原爆の恐ろしさと核兵器廃絶を訴え続けてきました。

ただ、被爆者の高齢化が進み、平均年齢は85歳を超えています。被爆者の数は減り、広島県内でも各地の被爆者団体が解散するという状況があります。

被爆体験を受け継ぎ、核兵器廃絶の訴えをいかに引き継ぐかが課題となる中、今回の受賞が改めて私たち、次の世代やもっと若い世代に被爆者が訴えてきたことを引き継ぐきっかけにする。核兵器廃絶を諦めないという思いを新たにする機会にしなければならないと感じました。

では続いて長崎から早田さん、伝えてください。

日本被団協の構成団体の一つ、長崎被災協では長年、反核、平和運動、被爆者援護、それから被爆体験講話などに取り組んできました。受賞後の会見で田中重光会長からは「これから核兵器をなくしていこうとする運動の大きな力になるのではないか。被爆者はこれまで苦しみ、偏見、差別など、苦しみながら活動を続けてきた。亡くなった先輩方にも報告をしたい」というふうに涙ながらにおっしゃっていました。

また、核兵器廃絶を求める署名活動を続けている長崎の高校生たちからは被爆者の願いを伝えたいという思いで活動を続けているので、それが報われて自分たちのことのように嬉しいというふうに話していました。活動の励みにもなるというふうに話していました。