五ヶ瀬川の上流で産業廃棄物最終処分場の建設計画を進めている業者が、計画の概要などを宮崎県や関係自治体に初めて直接説明しました。

産業廃棄物の最終処分場の建設を計画しているのは、熊本市の星山商店です。

処分場の建設予定地は、高千穂町中心部から北西におよそ15キロの場所にある熊本県山都町の山林。

星山商店によりますと、広さはおよそ18ヘクタール。管理型最終処分場と中間処理場を建設します。

汚泥や廃プラスチック類など産業廃棄物や一般廃棄物を埋め立てる予定で、土壌や地下水の汚染防止のため遮水シートを設置するほか、流れ込んだ雨水は処理施設を通して五ヶ瀬川の支流に放流するとしています。

こうした中、9日、星山商店の担当者4人が高千穂町役場を訪れ、県をはじめ、五ヶ瀬川流域の五ヶ瀬町、高千穂町、日之影町、それに延岡市の担当者らに計画の概要を説明しました。

説明は非公開で行われ、出席者からは、雨水の処理方法についての質問や、住民説明会を西臼杵3町向けと延岡市で開催してほしいなどの要望が出されたということです。

(高千穂町 甲斐宗之町長)
「人と自然が共生する地域づくり生物多様性を守っていくということに力を入れていこうとしている中で、上流域で大規模な処分場ができるということは、そういった我々の取り組みについても影響が出る、風評被害というところも出るんじゃないかという思いはなかなか払拭できない」

(星山商店企画開発部 池田光博部長)
「問題ない水を、きっちり処理して放流するんですよというのを強くご説明して、皆さんに安心していただけるように説明を行っていきたい」

星山商店では、今月下旬から来月上旬にかけて住民説明会を開きたいとしています。