ー沖縄の選挙区における争点は
「日本全体でいえば南西諸島の防衛力強化がずっと続いている。その中で沖縄も重要な役割を担っている、担わされているわけですが、沖縄の皆さんがどう判断するのかというところは重要な争点になると思う」
久保教授は、南西地域の防衛力強化の名のもとに進められる自衛隊のミサイル配備など、軍備拡大への賛否も大きな争点だと指摘します。
また物価変動の影響を差し引いた賃金、「実質賃金」のマイナスが今年5月まで26か月続くなど、日常生活を圧迫する物価高への対策も注目すべきポイントだといいます。

さらに、玉城知事と政治姿勢が近い候補者が当選するかどうか、それは間接的に県政運営に対する評価にもつながります。
結果は県政の間接的評価にも
「(玉城知事が掲げる)“誰ひとり取り残さない”という部分に関しても、実際に取り残されている人はいないのか。子どもの貧困対策や若い人たちの教育、労働に関する問題。あらゆる性の人たちが暮らしやすい社会の実現。今回、国政選挙ではありますが、問われていると思う」
そして、前回同様争点となり得るのが。
「これまでの選挙では、普天間基地の辺野古移設が大きな争点となってきました。現在においてもこれが重要な争点であることは変わりないと思います」
「選挙は他に替えのきかない民意を表明する場、ひとつの仕組みですので、反対という民意を示し続けるのか。別の争点を重視して、投票先を決めていくのかという所がひとつポイントになってくると思う」
投票先を選ぶ際に、大きな指針となる争点。そしてもうひとつ大切なポイントがあるといいます。
「やっぱり日常的に周りの人たちと会話をしていても、この人はやっぱり軽いなとか。この人はすごく信頼できそうだなと、何となく感じるところはあると思う。政治家も同じで、話している様子を動画で見てみたりとか。それに触れてみた時にどういった印象を持つか。やっぱり第一印象は政治家を見る上ですごく重要だと思いますね」
公示日は今月15日。投票は27日。
私たちが自分なりの争点を見つけ、一票を投じる先を考える12日間が始まります。(取材 今井憲和)