窯の温度は、1400℃。夏場は工房内が50℃近くになることもありますが、厳しい暑さに負けず、1日に200個ほどの作品を作っています。

▽職人 稲嶺盛一郎さん
「技術もやっぱり当たり前ですけど、気持ちを込めて真剣に仕事をしようというのを原点にやっています」

「やっぱり残してくれた親父に感謝して、生きていたら今、こういったことをしたいだろう、という “続き” を考えながら、今も作品作りをしています」

工房の代表を務めるのは、稲嶺盛一郎さん。4年前、偉大な師匠でもあった父から工房を引き継ぎました。

盛一郎さんの父は、国から「現代の名工」として認められた稲嶺盛吉さん。海外からも高い評価を得て琉球ガラス制作の第一人者として活躍しました。

▽稲嶺盛吉さん(当時64歳)
「(琉球ガラスは)私の全て。仕事という感覚はないんですよ。楽しいですね、最高に楽しいです」