石破総理はきょう、内閣不信任案の提出がされる中、衆議院を解散し、事実上の選挙戦をスタートさせました。自民党はいわゆる“裏金議員”12人の非公認を決めるなど、永田町は“異例尽くし”の一日となりました。
きょうの国会。紫色の袱紗に包まれ、内閣総務官が大事に運ぶのは衆議院の“解散詔書”。林官房長官にリレーされ、その後、額賀議長へと手渡されました。
額賀福志郎 衆院議長
「衆議院を解散する」
午後4時すぎ、衆議院が解散。失職した議員達は思い思いに言葉を交わし議場を後にすると、事実上の選挙戦に向け、動き始めました。
衆院選は今月15日公示、27日投開票となる予定で、総理の就任から8日後の解散と26日後の総選挙は戦後最短です。
政権選択の選挙に向け、与野党が選挙モードに突入するのに先立ち、自民党ではけさ、選挙対策本部が開かれ、“裏金議員”の公認をめぐり、最終的な協議が行われました。
石破総理
「全ての同志が勝ち残ることができますように、全身全霊でこの選挙に臨んでまいります」
党内からは「一度出した処分を変えるべきではない」との声が上がる一方、「厳しい処分をしなければ世論が納得しない」との意見も。
そして、会議の結果、出された結論は…
自民党 森山裕 幹事長
「政治資金パーティーをめぐる不記載があった議員等のうち、12名が非公認の扱いとなります」
自民党は重い処分を受け、既に非公認の方針を明らかにしていた西村元経産大臣や萩生田元政調会長ら6人に加え、選挙区情勢などを踏まえ、新たに菅家一郎衆院議員ら6人の非公認を決めました。
今回の決定に、安倍派議員らからは不満の声も上がっています。
自民党 大塚拓 衆院議員
「(このようなやり方は)私は、自民党の在り方としていかがなものかというご意見は申し上げました」
こうした中、就任後初の党首討論に臨んだ石破総理。野党は「裏金隠し解散だ」などと追及を強めています。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「『相当程度、非公認』と総理はおっしゃっていたと思います。『相当程度、非公認』なんでしょうか?公認される人は30人を超えるんじゃないですか?正確な日本語で言うと『相当程度が公認』じゃないですか?もっと正確に言うと『大半が公認』じゃないですか?」
石破総理
「最終的な判断は、主権者たる国民の皆様方にお任せをいたします。しかし私は、これが甘いとかいい加減だと、そのようなことを一切考えておりません」
日本維新の会 馬場伸幸 代表
「この解散、命名するとすれば“猫の目解散”。クルクルクルクルと、リーダーである総理総裁の言うことが変わる解散ではないかなと」
石破総理
「(総裁選の最中から)信を問わねばならないことと、主権者たる国民の皆様方にご判断をいただく、そういう材料を提供してと申し上げました」
総理就任後の会見などとは一転、演台に資料を置くこともなく質疑に臨んだ石破総理ですが、党首討論の後、野党4党は「裏金問題、旧統一教会の問題はまだ終わっていない。早期解散は党利党略を優先させたと判断せざるを得ない」などとして、内閣不信任案を提出しました。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「裏金隠し解散と感想を申し上げましたが、まさにその通りだったと思います。4党で不信任案を提出しましたので、足並みをそろえて総選挙に突入していきます」
攻勢を強める野党ですが、提出された内閣不信任案は既に閣議決定された衆議院の解散が優先されたため、採決は見送られました。
石破総理は国民の「納得と共感」を得られるのか。政権選択の選挙に向け、各党が本格的に動き始めています。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









