新型コロナで変わる選挙戦
また、選挙の戦い方については「コロナ禍を経た見直しが必要」と指摘します。
東北大学 河村和徳准教授:
「新型コロナで選挙戦が変わりつつある。要するに、組織だけに偏りすぎても、若い人にアプローチできない。街頭演説だけ盛り上がって、『続きはウェブで』というやり方にした石丸さんに票が流れた都知事選もある。『組織選挙』と『街頭演説』と『ネット選挙』をどううまく使っていくか。そこのウェイトを見直していく必要がある」

しかし、短期決戦となる今回の衆院選は「ネット選挙運動に悪影響を与える可能性がある」とも指摘します。
東北大学 河村和徳准教授:
「ネット選挙運動というのは、仕掛ける前にどれだけフォロワーを集められるか。支援者が見てもらえる環境を整えるかがポイント。付け焼刃のようなネット選挙運動は、今回急な解散というのもあるが、機能しない」
また、河村准教授は石破総理について、「党内基盤がぜい弱で総裁選も接戦で勝ったため、党内や世論の顔色をうかがって動いている。今の状態をもって「ブレている」と言われるのは仕方がない部分があるが、石破総理の政権運営にとって今度の衆院選が試金石になる」と話していました。