青森県の宮下宗一郎知事は、十和田湖畔に不法に係留され、放置されている遊覧船について、法的措置に取り組む考えを明らかにしました。

宮下知事は7日、上北圏域9つの市町村のトップとの意見交換会に臨みました。この中で十和田市の小山田久市長は、湖畔に8年以上不法に係留され、放置された遊覧船の撤去を求めました。

十和田市 小山田 久 市長
「放置遊覧船は、景観も悪いし環境等にも悪影響を与える。できるだけ速やかに撤去して頂きたい」

青森県 宮下宗一郎 知事
「法的な措置に移行するということを前提に取り組んでいきたいと考えていますし、その先に仮に代執行等の手続きがあれば、市と協力して取り組んでいきたい」

市によりますと遊覧船は2015年度に事業を廃止した事業者が放置したもので、老朽化が著しく、沈没や油漏れによる環境への影響などが懸念されています。

宮下知事は年内に市などと協議会を開く考えを示し、県や市は法的措置の内容を検討することにしています。