青森県の弘前市立小学校で、学校の徴収金約154万円が不明となっていることがわかりました。弘前市は、事務職員が不正引き出しをした可能性が極めて高いとしていますが、職員はすでに死亡しているということです。

弘前市教育委員会 成田正彦 教育部長
「このような事案が発生したことは極めて遺憾であり、保護者を始めとする市民の皆様に不安・心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」
弘前市教育委員会は2日に開いた会見で、市立小学校で学校徴収金約154万円が不明になっていると発表しました。

小学校では2023年11月8日に学校徴収金139万円が不正に引き出されていました。また、これとあわせて教職員からの徴収金15万円あまりも不明になっていたということです。あわせて154万円は学校給食費に使う予定でした。
教育委員会が調査して警察へ相談した結果、学校徴収金の会計を担当した学校の事務職員が不正な引き出しに関与した可能性が極めて高いということが分かったということです。
ただ、この事務職員はすでに亡くなっていて、事実確認をできていないとしています。

弘前市は刑事告発を検討したものの、警察から容疑者死亡のため告発状を受理できないと回答があったため、今後は、事務処理のマニュアルを改定し、再発防止に努める方針です。