イスラエルは今?レバノン国境から3.5キロの地点から中継
小川彩佳キャスター:
レバノンとの国境から3.5キロほどのイスラエル北部に増尾記者がいます。イスラエル軍が地上侵攻に踏み切った一番の理由は何なのでしょうか?

中東支局長 増尾聡記者:
まず、たった今入ってきた情報からお伝えします。複数のアメリカメディアが政府高官の話として、イランがイスラエルに対して弾道ミサイルを発射する兆候を確認したと報じました。イランによるイスラエルへの弾道ミサイルが差し迫っているということです。実際に発射することになれば、紛争拡大のリスクが大きく高まることになります。
私がいるのはレバノン国境から約3.5キロほどの場所です。この町はヒズボラからの攻撃を頻繁に受けており、住人は完全にいない状況です。
そしてイスラエル軍は、地上侵攻を決めた理由の一つを、避難を余儀なくされた住人を帰還させるためと説明しています。
一方イスラエル側としては、来週1年を迎えるハマスとの戦闘で、終結の予兆が全くない。そして人質の解放の目処が立たない。そうした中で高まる国民の不満をかわしたいという思惑も透けて見えます。
小川キャスター:
イランがイスラエルに対して弾道ミサイル発射の兆候が見られる。緊張が高まってきますね。

小説家 真山仁さん:
1か月前にイスラエル国内で攻撃はやめようと大規模なデモがあり、イスラエルに冷静な人たちもいるのだと思ったのですが、現場を見ていると緊張感でパキパキしてるような印象があります。
増尾記者:
今回の地上侵攻については、国内の中でも様々な意見があります。避難を余儀なくされている北部の人たちは、今もイスラエル側からヒズボラに対しての攻撃が数十秒に1回続いています。避難を余儀なくされた住民は一刻も早く戻りたいため、今回の地上侵攻をサポートしていますが、地上侵攻によって戦闘が拡大するリスクが大きく高まったことは確実です。そうしたこともあり、イスラエル国民からは、今回の判断は間違っているのではないかと政権を批判する声も多く聞かれます。
真山さん:
イスラエルには賢明な国のイメージがあるのですが、報道を聞いていると、常軌を逸していると感じてしまう行動が多いですね。こうした行動が生んだ結果がイランによる攻撃の準備となると、この1年間良い方向には進んでいないのでしょうね。政治がここまで暴走してしまうのを国民が止められないというのは、民主主義としては駄目ですよね。
小川キャスター:
歯止めが利かないという状況がありますね。増尾記者の報告でした。
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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「疑う力」














