深夜の住宅街で大捕り物が繰り広げられました。6日夜、仙台市内の住宅地で街路樹に登っているクマ一頭が目撃され、麻酔銃を使って捕獲されました。同じ時間帯に近くでも3頭のクマが目撃されていて、警察が注意を呼びかけています。
6日午後6時半頃、仙台市青葉区落合5丁目の路上で、街路樹にクマが登っていると近くを通った人から警察に通報があり、5時間半後、専門の業者が麻酔銃を使いクマを捕獲しました。


捕獲されたクマは、体長1メートル20センチの3歳くらいのメスで、殺処分されたということです。

近所の人:
「初めてです。今までここまで来たなんてありえない」

また、6日夜は同じ時間帯に4キロほど離れた青葉区上愛子の路上でも、クマ3頭が歩いているのが目撃されました。近くには住宅もあり、警察が住民に注意を呼びかけています。

相次ぐクマの出没について専門家は、クマの繁殖スピードに駆除が追いついていないと指摘しています。

森林総合研究所東北支所 大西尚樹センター長:
「基本的にはクマの数が増えてきていて、分布域が住宅地に隣接するようになってきているので、住宅地に出没する可能性は、10年前20年前より確率は圧倒的に高い」


また、これまでクマを見たことがない地域でも、今後は出没する可能性があると話します。

森林総合研究所東北支所 大西尚樹センター長:
「山際や森が近い所に住んでいる方は、基本的にクマが近くにいるものだという考え。今までいなかったから大丈夫ではなく、今後10年20年先に向けてクマはここにいるものだという前提で生活していくことが大事」


仙台市内でも出没が相次ぐクマ。もし、クマに遭遇したときは、刺激しないよう注意する必要があります。
