放射線の一種「重粒子線」を用いた「がん治療」を知ってもらおうと、青森市でセミナーが開かれました。
山形大学医学部が開いたセミナーには、約400人が参加し、「重粒子線がん治療の可能性」をテーマに基調講演などが行われました。
大学の附属病院では2021年、東北・北海道で初となる重粒子を用いた「がん治療施設」を稼働させ、これまでに約1800人が治療を受けています。
重粒子線は、がん細胞の遺伝子を死滅させる力が強いほか、従来の放射線と比べ治療が難しかった場所に照射が可能で、人体への負担が少ないとされています。
東日本重粒子センター 岩井岳夫 センター長
「(青森から山形まで)距離的な問題はありますが、重粒子線治療がいい患者さんは確実にいると思いますので、患者さん・一般の方・医療関係者の方も含めてできる限り知っていただきたい」
山形大学医学部では、北日本で唯一となる重粒子線を用いた施設の理解と促進を図っていきたいとしてます。