10月5日(土)にシーズン開幕戦を迎える「青森ワッツ」。クラブ解散の危機を乗り越え、選手・ヘッドコーチは恩返しの気持ちを持ってシーズンに挑みます。
新たなシーズンの開幕まで1週間をきり、青森市の体育館で最終調整に臨む「青森ワッツ」の選手たち。昨シーズンから13人のうち9人が入れ替わる新たな布陣、キャプテンを務める寺嶋恭之介選手は手応えを感じています。
青森ワッツ 寺嶋恭之介 主将
「今のチームにぴったりなメンバーが集まった。キャプテンをしていても全然困ったことはないし、新しいことに挑戦できそうなメンバーなので、自分も楽しみです」
チームが今シーズン掲げるのは「RUNNING AND GUNNING」。
大島洋介ヘッドコーチのもとコートに立つ全員が全力で走り、シュートを繰り出し続ける攻めのバスケを目指し、プレシーズンマッチの東北カップでは3位に食い込むなど急ピッチでスタイルを築き上げています。
青森ワッツ 大島洋介 ヘッドコーチ
「日本人選手も外国人選手もフットワークがあって、跳べる選手も集まってますので、そこを最大限活用したバスケットボールをしていきたい。たぶん日替わりでスターが毎回変わるような、そういったチームになっていく」
今シーズンは、チームの隆盛を知る下山大地選手が復帰。アシスタントコーチも兼任する2刀流で「若手」と「ベテラン」の橋渡しに力を注ぎます。
青森ワッツ 下山大地 選手兼AC
「リーグで一番チームワークがいいというのを目指してやっていきたい。兼任だからこそプラスになっているものがある。どんな時もチームのために、やれることがあるので、やっていきたい」
ワッツは昨シーズン、当時の筆頭株主の経営破綻でクラブ存続の危機に陥りました。新オーナーを迎えるまでは、選手も募金活動に参加。選手たちはブースターの支えとともに、バスケができることは当たり前のことではないという思いを強くしました。
プロチームとして恩返しはコートの上で果たします。
青森ワッツ 下山大地 選手兼AC
「新たな青森ワッツが始まるので、強いワッツをお見せするので、ぜひ会場にきて戦ってもらいたい」
青森ワッツ 寺嶋恭之介 主将
「人の気持ちを動かしたい。ブースターも青森ワッツを応援できる気持ちがあると思うので、今年は気持ちよくプレーして青森県だけではなく、バスケ界を動かせるようになりたい」
目標は「B2優勝」―。
感謝と恩返しを果たす青森ワッツの“第2章”がいよいよ始まります。