都道府県単位では全国で初めて、青森県内すべての市町村で10月1日から小中学校の給食費無償化が実現することになります。宮下知事は今後、さらなる少子化対策の充実に意欲を示しました。

宮下知事は30日に会見を開き、公約に掲げていた小中学校の給食費無償化を10月1日から全市町村の公立校で実現することになったと発表しました。

給食費の完全無償化は昨年度、県内17市町村で実施していましたが、宮下知事は今年度下半期から全市町村への拡大を目指し当初予算に19億5000万円あまりを盛り込んでいました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「子どもたちへの投資は、未来への投資。私たちも支えてくれる存在。子どもの投資は未来の投資、子どもを真ん中にすえた政策が必要になる」

県によりますと、この事業で小学生1人当たり年間平均5万円5000円、中学生で5万8000円を補助することになります。

また、すでに無償化を実施している市町村では、別の子育て費用に充てることができ、新たに10市町村で0歳児から2歳児までの保育料の無償化つながったということです。

宮下知事は10月、合計特殊出生率2以上を目指す「青森モデル」を発表し子育て関連の政策をさらに充実させる方針です。