施設を抜け出して道路を歩いていた5歳の男の子を保護した23歳の男性に、青森警察署から30日に感謝状が贈られました。警察が到着するまでの間、男の子の不安な気持ちを和らげたのは“ある歌”でした。

五所川原市の会社員・秋田谷一馬さん(23)は9月10日の昼ごろ、青森市である現場に遭遇しました。5歳の男の子が、下着だけを履いて裸足で道路を横切っていました。秋田谷さんによりますと、男の子は近くのプールで遊んだあと、そこから抜け出したところだったということです。

男児を保護した 秋田谷一馬さん
「手をつないでいても(子どもが)走っていこうとしていたので、保護されるまで誰か来てくれるまでは抱っこしていようと思っていました」

警察官が到着するまでの30分。秋田谷さんは、ある歌を歌って不安を和らげました。

男児を保護した 秋田谷一馬さん
「おばけこわい?という話をしていたので、一緒に「おばけなんてないさ♪」と歌ったりしていました。子どもから歌ってくれたので、かなり長いんだなと…。3・4番目まで子どもが歌っていたので、ちょっとついていけなくて。1番で精一杯でした」

優しさ溢れる機転の効いた行動で、男の子を無事に守った秋田谷さん。

犯罪や事故に巻き込まれる恐れを防ぐ行動に、青森警察署の見世明久署長から感謝状が贈られました。