今回は夏の全国大会で日本一に輝いた杵築中学の剣道部を取材しました。
男子13人、女子11人が所属する杵築中学の剣道部は全国でもトップレベルの実績を誇り、2011年には男子団体が日本一に、そして、女子団体も8月、北海道で行なわれた全国中学校剣道大会で優勝の栄冠を手にしました。

(福園紅音主将)「県総体が終わった後、稽古を必死に頑張って九州大会と全国優勝することができて嬉しかったです。皆明るくて何があっても笑顔を忘れず家族みたいな、そんな感じです」

互いに切磋拓磨し、団結力で初めての日本一を勝ち取った女子チーム。さらに、3年生の時村歩実選手は軽快な足さばきで相手との間合いを図り、一本をとる剣道で全国大会では個人戦でも3位に輝きました。
(時村歩実選手)「あまり実感がわかなかったんですが、もう少し試合がしたいと思いました。悔しい方が強かったです。高校での目標は個人と団体、どちらとも日本一をとることです」

一方、男子団体も目標とする日本一には届きませんでしたが、県大会を勝ち抜き、全国大会でベスト16という結果を残しました。
(水口翔太主将)「個性豊かで面白い人がたくさんいます。稽古の種類がいっぱいあって楽しいです。」

ゴムチューブを使って早いスピードでの重心移動を体に覚えさせる動きなど、選手が楽しく効果的に取り組めるよう高倉聖史監督は独自の稽古を取り入れています。

(高倉聖史監督)「できてるできてない、ちゃんと分ってる自分たちで、じゃなかったら稽古している意味ないぞ。もっと真剣にいこう」

常に部員と全力で向きあう高倉監督が中学生を指導して36年目となる今年、女子団体で悲願の全国制覇を成し遂げました。
(高倉監督)「子供たちにありがとうというだけですね。よく一緒に頑張りました。この時間この競技をやってきたことを大切にしてほしいし、必ずまた思い出してほしいなと」
高倉監督のもと「負けてたまるか」をモットーに部員は新たな目標に向かって稽古を重ねます。
