青森県五所川原市の官製談合事件で、逮捕された前の副市長ら3人の身柄が検察庁に送られました。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された、五所川原市の前の副市長、一戸治孝容疑者、建設設計を行う会社の役員、片山弘一容疑者、それに元市職員の石井隆夫容疑者の3人は今月28日午後、青森地検に身柄を送られました。警察によりますと、一戸容疑者らは、3年前に行われた市営住宅の関連工事3件の入札を巡り、特定の業者に落札させようと事前に取り決め、実際に落札させるなどして公正な入札を妨害した疑いが持たれています。また、この入札に参加した業者は、いずれも「建設技術研究会」という団体に所属していたことが捜査関係者への取材で分かりました。市が発注する入札に関して、副市長だった一戸容疑者は、入札に参加する業者を決める市の指名審査会の会長を務めていて、警察は、研究会の構成員を優遇していた可能性があるとみて捜査を進めています。