〈オリックス-西武〉◇24日◇京セラドーム大阪
同期入団の固い絆が生んだ運命に見えた。今季限りでの現役引退を表明したオリックス・小田裕也外野手(34)はあふれる思いをこらえられなかった。6回2死。2014年同期入団で苦楽を共にしてきた西野真弘内野手(34)が中越え三塁打を放つ。すると、代走で登場した小田は颯爽と1塁ベンチから3塁へ向かい、西野と強く抱き合った。“相棒”が用意してくれた最高の演出に「お互いにグッときていたんで、目が見れない状態」だった。
プロ10年間を共にしてきた2人。1年目から切磋琢磨する仲だったが、その関係性は3年前からより一層深まった。シーズンに向けて1月に行っている、小田、そして東洋大で同級生だった楽天・鈴木大地内野手(35)の2人が主体の自主トレキャンプに西野も参加するようになったからだ。このキャンプは一般的なプロ野球選手の自主トレとは一風変わった時間を過ごす。














